日時時:2008年9月30日(火) 19:00~(18:30開場)
場所:明治大学駿河台キャンパス アカデミーコモン1階
喫茶室「カフェ・パンセ」 (明治大学博物館上)
- テーマ: 「カオスと気象学」―カオスがわかると運命論がわかる―
- スピーカー:田中博さん(筑波大学教授)
- 参加費: 500円(このほかに1ドリンクのご注文をお願いします)
多かった「カオス」の話題です。
今年の4月、米国の気象学者 エドワード・ローレンツ博士が亡く
なりました。かつてニュートン力学が示した未来像は、「この世に
起きる現象の因果を厳密に突き詰めれば、全てを予測できる」といった
"決定論的未来像"でした。ところがその中に「予測できない」複雑な
現象があることを博士はカオス理論として示したのです。
カオス理論は、気象学や生物学など、複雑な現象を伴う様々な
科学の分野に大きな影響を与えました。「ジュラシック・パーク」
の中で、数学者のマルコムによってカオス理論やバタフライ効果に
ついて、語られているのはとても有名ですね。
今回は、そのカオス理論を筑波大学教授の田中博さんが紹介します。
田中さんの専門は「大気大循環」といい、地球規模の大気の流れについて
研究をしています。長期予報などともかかわりが深く、まさにカオスに
挑戦する研究者です。
田中博 ( たなか ひろし )
筑波大学生計算科学研究センター教授 理学博士
新潟県出身
大学: 1976-1980 筑波大学第1学群 自然学類地球科学主専攻 (BSc.)
大学院: 1980-1981 筑波大学地球科学研究科気候学・気象学分野(中退)
1981-1988 University of Missouri-Columbia, USA (Part time)
学位: 1988 University of Missouri-Columbia, USA (Ph.D.)
職歴:
1981-1988 University of Missouri-Columbia, (Senior Research Specialist)
1988-1991 University of Alaska-Fairbanks (Assitant Professor)
1991-2000 University of Alaska-Fairbanks (Affiliated Assitant Professor)
2000-present University of Alaska-Fairbanks (Affiliated Associate Professor)
1991-2001: 筑波大学地球科学系講師
2001-2004: 筑波大学地球科学系助教授
2004-2005: 筑波大学生命環境科学研究科助教授
2005-現在: 筑波大学生計算科学研究センター教授
1995-2004: NHK教育番組部放送講師(兼業)
1998-2007: 地球環境フロンティア研究システム(兼業)
専門分野: 地球科学、気候学・気象学、グローバルな大気科学
主催 (社)日本気象学会/日本気象予報士会
運営 気象サイエンスカフェ東京 お問い合わせは運営事務局 まで。