2011年8月18日木曜日

【レポート/名古屋】津波と防災

【第2回気象サイエンスカフェin名古屋】
テーマ:津波と防災
スピーカー:川崎浩司さん(名古屋大学大学院工学研究科社会基盤工学専攻 准教授)
日時:2011年8月17日(水)18:00~20:00
場所:7thcafe


台風6号の影響で延期しての開催。参加者は予報士会会員、気象学会員、災害ボランティア関係者、一般の方など幅広い方々に集まっていただき、会場はほぼ満員でした。
川崎さんから、津波のメカニズムや実際に調査された東日本大震災での津波被害の状況、この地域で予測されている東海、東南海、南海地震のいわゆる三連動地震が起きた場合、どこまで津波浸水するかのシミュレーションなど、非常に分かりやすく説明していただきました。
今回の津波では、東京で3mの津波が観測され、浸水被害が起きても不思議ではなかったそうです。津波は、50cmでも人は立っているのがやっと。2mでは、建物が簡単に破壊されるなど実験映像でその威力が驚くほど大きいのがよく分かりました。第1波より第2波、第3波が高かった場合があったが、第1波が堤防である程度防げた結果ではないかと想定されるとのこと。また、この地域は、昭和34年の伊勢湾台風による高潮対策で堤防が作られているが、高潮も津波と同様の破壊力があり注意が必要だそうです。
参加者の感心が非常に高く、活発な質問や意見が出され、2時間があっという間でした。(スタッフ 岩田典行)

主催 (社)日本気象学会 / 日本気象予報士会 運営 気象サイエンスカフェ東京 お問い合わせは運営事務局 meteocafe[at]yoho.jp([at]を@に置き換えてください)まで